DV夫の暴力
DVという言葉が定着しつつありますがドメステックバイオレンス=家庭内暴力と解されています。
夫の暴力が離婚原因となるか、慰謝料はいくら請求できるかという問題がまずあります。次に夫の暴力が度を超えていて自分の身に危険を感じていたり、精神的につらい状況になった場合の対策が問題となっています。
DV夫の暴力ー離婚原因、慰謝料
☆離婚原因
たまに口論して夫に殴られたが、直ぐに夫が謝ったり、暴力をしないように注意したところ、夫が承諾したような一過性の暴力は「婚姻を継続し難い重大な事由」には該当せず離婚原因とはならないようです。まだ修復の余地があるからです。この程度の暴力は裁判では離婚原因とは認められませんので離婚さえもできませんが、夫婦間の話し合いだけで協議離婚することは可能です。
しかし、夫の暴力が日常行われており注意しても全く聞き入れてもらえない場合には、夫婦生活が破綻し、その修復が著しく困難である状態といえますので「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当し離婚原因となります。
☆慰謝料
慰謝料を請求できます。
DV夫の暴力ー法的保護の対象
度を超えた暴力の例です。身体への暴行に限らず心理的圧迫も含みます。
☆身体的暴力
☆性的暴力
☆心理的暴力
☆経済的暴力
☆社会的暴力
☆子供を利用した暴力
☆つきまとい(ストーカー)
DV夫の暴力ー度を超えた暴力
DV被害者の中には逃げることができない人もいます。その理由は、「恐怖感」「複雑な心理」「経済的な問題」です。逃げたら殺されるかもという恐怖や「夫に支配され自信喪失」という無力感などの問題があるからです。